■1997/09/30 カーナビって、スンゲー便利だったりする
 カーナビですよカーナビ。正しくは「カーナビゲーションシステム」っていうやつですな。いやしくもコンピュータを仕事に使っている以上、やっぱ興味あるわけですよ。とはいったものの、発売当初のカーナビはさすがの私でも使えそうもない代物だということがはっきりしていて、衝動買いを信条としている私でもさすがに買う気にはならなかったんですな。

 ところがところが、最近のカーナビときたらもうあなた大変なんですからもう。GPSを元に自車位置を表示するのは当然として、GPSで生じる200m近い誤差を付近の地図情報と、方角、車からでるパルス信号による走行状況に応じて修正する自立航法まで載せてきてるもんだから、最近じゃ交差点の位置までドンピシャで表示してくれるんだな。そこへ持ってきて、最近の新型機ではD−GPSとかいってさらに精度を上げようとしている製品も出てきました。まぁ、そうはいってもD−GPSは補助的なもんですけどね。

 確かに、カーナビなんか使わなくてもいつも走る道は決まってるんだし、そうそう地図なんか見ないっていう人もいるのは確かです。私だって普段は地図なんか見ません。せいぜい車に沢山の地図を載せないで済むという程度の代物になるわけですよ。そうなると、当然そんな事のために20万近い金を出す気にはなりません。モニターなんかを一緒に買うと平気で30万以上します。

 じゃあなんで買ったかというとですね、最近のカーナビは付加価値が付いてきてるんですよ。例えば、NTTのタウンページが収録されていて、電話番号を入れればその場所がポンと表示されます。もちろん、うろ覚えの名前でも覚えているところだけ入力すれば検索されて出てきます。また、最近の流行は詳細地図で25m縮尺での地図表示をしたりしてくれます。この縮尺だとゼンリンの住宅地図を見てるくらいに詳細です。そこへもってきて、詳細地図上にタウンページの情報がリンクしていて、地図上から目的地の電話番号や住所を調べたりもできます。それでも人によってはそんな機能いらない! って言う人もいるかもしれません。観光地に行ったときにガイドブック片手に右往左往しなくて済むので、スンゲー便利なんですがねぇ...

電話番号で検索 あいまい検索 詳細情報

 まぁ、そういう人にお薦めなのがVICSです。VICSの正式名称は知りませんが、簡単にいうとカーナビの画面上に周辺の渋滞状況をリアルタイム(だいたい15分間隔)に表示するシステムと思ってもらえれば大丈夫です。こいつは日本のお役所仕事のいいかげんさが少々あるのですが、とりあえず、FMの文字放送を使った「FM方式」と、交差点の上にある光通信を使った「光ビーコン方式」、高速道路側壁に設置したユニットから送信する「電波ビーコン方式」の三つがあります。このVICSのおかげで、一般道を走っていても進行方向の渋滞や事故、交通規制等の情報がつかめるので事前に迂回できますし、首都高速や都市間高速でも同様に情報がつかめます。つまり、最近の私はほとんど渋滞に捕まったことがないという事になるわけですよ。当然渋滞を避けるためにカーナビの地図情報が役立ちますね。(^^)

渋滞表示に迂回検索

 だから、最近の私はもっぱら渋滞情報表示機としてカーナビを使っておりまして、本来の機能である目的地までのルートを案内するルートガイド機能はあんまり使っていません。日曜の午後にそこら中の道路が赤く点滅してるのを見れば買ってよかったと思うこと間違い無しです。SYDさんなんかも、私のカーナビの使い方をみて、自分のカーナビにもVICS付けようとしてたくらいですから、やはりカーナビにVICSというのがこれからの主流でしょう。

 いいことばかり書きましたが、一つだけ難点があります。カーナビの地図情報はCD−ROMで提供されるのですが、タウンページの情報や、詳細地図の情報なんかが増えてきて、最近じゃCD一枚で収まりきらなくなってます。当然、2枚組み、3枚組みとなっていくのですが、一枚あたり平気で2万以上します。そんなのポンポン買えません。私も本当は全国版、関東西部詳細版、関東東部詳細版(アルパインの場合)と3枚買わなくてはならんのですが、3枚買うと7万以上するので、実際には関東西部詳細版しか買ってません。最近さらにバージョンアップしましたが、3万近い金額になってきました。最近の私はVICS情報がメインなので、そろそろ毎回毎回買うのを止めて、飛び飛びで買おうかと思っている所です。
 そういえば最近パイオニアからDVD−ROMに対応したカーナビが発表されました。もう容量が一杯ありますから夢のような機能が沢山できるような事を書いてますが、その分値段が上がりそうで不安ですね。今のところバージョンアップとかしてませんから値段がわかりませんが、今の値段から想像すると一枚10万とか言い出しそうでスンゲー不安です。

●補足
 うろ覚えの検索(あいまい検索)ですが、どうもできる機種が限られてるみたいです。とりあえず私が使っているアルパインのカーナビはできますけど、ケンウッドとかはできないみたいです。まぁ、かわいそう...

●補足(1998/07/30)
 だいぶ前ですけど、アルパインは大きなバグ騒ぎを起こしています。全ユーザー対象で無償バージョンアップをしてくれました。私は関東西部地区詳細版しか持っていなかったのですが、スンゲー昔の全国版でも無償バージョンアップの対象でした。つまり、このバグ騒ぎのおかげで関東西部、関東東部、全国版と3枚のCD−ROMが無償で手に入ったんですね。全部買ってしまった人はかなり怒ったみたいですが、私の場合は関東西部地区詳細版だけお金を払っていました。つまり1対2ですからそう怒る気にもなりませんね。(^^;) しかし、この無償バージョンアップにも問題があって、特定の日の15時頃になるとまったく衛星を受信できなくなりますね。なんだかんだいっても、いろいろトラブってます。あと、DVD−ROMのバージョンアップですが、心配するほど高くなかったようです。3万もあれば大丈夫みたいですね。良かった良かった。とは言ったもののそう簡単には買えないよねぇ...

 興味を持った人は以下のサイトへ行って見よう!

 B-PLUS(Internet通販)   アルパイン   ケンウッド   ザナヴィ 

 シャープ   ソニー   デンソー 

 パイオニア   パナソニック   三菱 



■1997/09/01 私の車遍歴
 今になって思えば、割といろんな車乗ってますね。当然、学生時代は車なんて買えませんから、親の車を借りては走りまわるのがせいぜいで、そんな立派な車なんて乗れません。しかし、あるきっかけをさかいに車のグレードが上がりはじめてます。一時期は2台乗ってた時期もありました。なにやらその辺に怪しげな時代が存在しますが、車というものは買い替える度にわらしべ長者のように良くなっていくか、その逆に買い替えれば買い替えるほどひどくなっていく傾向があるようです。その辺の傾向と対策を踏まえつつ...

日産ブルーバードSSS 510  この車は日産のブルーバードのSSSで型は510。今からだとほぼ20年以上前の車ですね。もし今現在も乗ってたとすると、間違いなくクラッシックカーの部類に入ります。あいにく、1986年前後にエンジンブロー(焼付)をしてしまい、同じ車を持つ人に部品取りの車として引き取られていきました。ちなみにこの車、日産がラリーに積極的に出ていた頃の有名な車ですね。それを買っていた私の親っていったい何者?

 とまぁ、この車が私にとって初めて運転するようになった車で、結果的に以後私はずっと日産を買うようになっていきます。この法則はあまりあてになりませんが、割と同じメーカーの車を買い続ける人と、とっかえひっかえメーカーを代える人がいるようです。でも、中古車を買うならともかく、新車を買う場合は下取り価格なんかもちゃんと考えて車を選ばないとだめですよね。そうなると、トヨタが一番強いですね。まぁ、この辺は専門紙を読んで最新情報をチェックするというまめな作業が必要ですが、ホンダとか、スズキとかはあんまり下取り良くないですよね。車種にもよるけど...

 ブルーバードのエンジンを壊してから、しばらく貧困の車時代に突入します。ブルーバードの時に知り合った日産の人から、下取りして廃車にするような車をもらってきて、車検が切れるまで乗り続けるということをしはじめます。これだと、社員の人も登録手数料の上がりが入るし、廃車の費用はかからないしで、売る側、買う側共にハッピーなわけで、見事な需要と供給が実現します。しかし、買う側にとって車を選べないというのはいろいろ大変であり、また楽しみでもあります。メーカーが日産ですから、一番多いのは大衆車のマーチとかサニーであまり面白くありませんが、たまにローレルの元族車仕様の車とかきて笑わせてくれました。これはさすがに直すのも大変だし、見た目もすごいので辞退しましたが...

日産ローレル CLUB-S  この車は日産のローレルで型はCLUB−S。いわゆるハイソカーブームのはしりの頃の車ですね。時はバブル全盛(1989年)の頃。私もご多分にもれず、学生時代の怪しいアルバイトのおかげで、学生から会社員になってあまりの給料の安さに呆然としていた頃、ぶちきれてせっかく溜め込んだお金を使ってしまった結果です。まだまだ22〜3の若造ですから、まとまったお金があると我慢できません。結局全額引き降ろし(この辺が若いなぁ...)、その頃から欲しかったアウディのクワトロ90という車を買いに走ったのですが、営業の「どうせおまえなんかには買えねぇんだ」的な態度が気に入らず、そのままいつもの日産ディーラーへ行って「一番いい車くれ!」的な買い方をしてしまいました。今から思えば完璧な衝動買いです。だいたい、車を現金で買ったのなんてこれが最初で最後ですね。まぁ当時は、スカイラインGTRはまだ発売されておらず、このCLUB−Sが200馬力オーバーのはしりだったんですねぇ... それが今や200万円で250馬力の車が買える時代だもんなぁ。スバルなんかがいいですね。インプレッサとか、フォレスターなんか安くていいじゃないですか。あの辺なんてほとんどエンジン代でしょ? 安くなったものです。

スバルレオーネワゴン  右側の白い車。この車はスバルのレオーネで型は良く知りません。日産の中古車屋で、現状渡し車検付15万円というのを買いました。現状渡しというのは、「この車の現在の状態でお売りします。その後のクレームは一切受け付けません。」という意味なのですが、この中古車屋何を勘違いしたのか車検付きで売ってたんですね。普通、このような売り方はしません。なぜかというと、私みたいなのが「現状渡しは結構だが、車検をつけてくれるなら、このタイヤでは車検通りませんね? クラッチ滑ってますからこれでは車検通りませんね? このエンジンの調子では整備不良になりませんか?」とあからさまに突っ込みを入れて、結局みんな直させられてしまうのは間違いないからです。この中古車屋、15万の車に整備代で15万はかかってますから、結局私にただで車を渡して、諸経費のみの売り上げになってました。まぁ、かわいそう...

 もちろん、前のCLUB−Sから買い替えたわけではありません。いわゆるセカンドカーです。まだまだバブルの影響は残っていました。バブリーな生活に浸っていた当時の私は、ちまたのブームに先走ってカヌーなんて物を始めており、このカヌーの運搬に必要となって買ったわけです。写真には3人乗りのカヌーと、一人乗りの組み立て式のファルトボートが写っています。今では家の軒下に放置されていますが、当時はこの車で兵庫の銀山湖や、岐阜の長良川、山梨の本栖湖、茨城の那珂川といろんな所で川下りや、湖畔のキャンプなんかを楽しんでました。

 当然、こんな遊びはCLUB−Sで無理な話ですし、第一似合いません(この辺の感覚がバブリー)。必順的に4x4の必要性も出てきます。セダンよりもワゴンの方が荷物が沢山積めます。スキーも始めました。ますますCLUB−Sは乗らなくなります。最終的にはハイソカーブームが終わりました。車検も一度取ってます。2度目の車検では下取り価格がずいぶん下がります。ここで、とどめが刺さりました。レオーネがあまりのラフな使用に耐え兼ねて廃車寸前だったところへ、父親の他界が重なり、とりあえずいろいろと思い出の染み込んだ車はきれいさっぱり忘れてしまおうと決心したのです。母親もCLUB−Sの処分には賛成しており、今度は家裁に呼び出されないようなスピードの出ない車を買おうという話になり、当然の流れとして4x4でワゴンの車を買おうという話になっていきました。

日産サファリ Y60  この車は日産のサファリで型はグランロード。なんでいきなりこの車かというと、いつもの日産ではテラノを売ってなかったからです。(^^;) というのは数ある理由の一つで、他にもいくつか条件が発生したのも確かです。しかし、サファリは売ってるけどテラノは売っていないというのはどういう店なんでしょうね。まぁ、チャネルの違いでしょうけどいまだに謎です。だったら、テラノを売っている店に行けばいいのにというのが本筋ですが、車の上手な買い方の一つに営業マンを仲良くなるという方法があります。つまり、前回買ったCLUB−Sを高く下取りさせて、結果的に安く買おうという作戦ですね。この方法を採用した時点で、サファリしか買えなくなっていったのは当然といえば当然です。しかし、お店に行ってサファリの値段を見てもらえばわかりますが結構高いです。シーマ位は平気で買えちゃいます。でも、セダンは欲しくありません。まぁ、父親が幾らか残していってくれたので何とかローンを組んで買いましたが、車のローンは3年以上でくんじゃだめですね。だいたい、新車は2年単位で買い替えるのがいつも新しい車に乗るコツですから、これを超えるローンを組むと次の車はグレードが下がっていきます。ローン中に事故を起こして廃車になった友達もいますが、これが一番悲惨です。車はないのにあと2年もローンが残っている... これだけは避けましょう。

 この車の購入にはいろいろありまして、実質の値引額は50万円を超えていたんではないかと思います。何しろいつもの日産で初めて売れるサファリで、展示なんてとてもじゃないができないような車だったらしく、しばらくの間展示に使わせてくれという約束に基づき、写真に写っているオプションのウィンチやフォグランプ、ランプステー等が無料になってます。まぁ、納車時に100Km走っているのも許してやりましょう。どうせ納車3日後には引っ掻き傷だらけになって3000Km点検に出しました。何しろ50万円の値引きです。たいていの事は気にしません。だいたい、今でもめったなことでは洗車しません。洗車したとしてもスタンド洗車です。ワックスなんてかけたこともありませんし、かけようという気にもなりません。雨が降ると塗装面に水の膜ができてきれいです。(^^;)

 しかし、後で調べてみたらサファリの値引き額はそれが普通みたいで、営業にうまいことだまされてました。事前のチェックが重要ですね。もちろん、そのことがきっかけで今でも簡単な整備やオイル交換はなぜか無料になってますから相変わらず長い付き合いは続いています。これを「肉を切らせて骨を断つ」作戦といいます。(嘘:後からなら何とでも言える) だいたい、日本全国で毎月50台も登録されない車だからそのくらいの値引きも当たり前ですね。だから、5年たった今でも相変わらずモデルチェンジもなく、なんとなく2回目の車検も取りました。すでに14万Km走ってます。カーナビつけました。腰痛防止シートもつけました。ショックもスプリングも変えました。どうやらこのまま腐るまで乗り続けるようです。とりあえず一番気に入ってます。


 とまぁそんなわけで、どうやら私はうまいこと「わらしべ長者」型で車を乗り継いでこれたようですが、やはりポイントは下取り価格が下落しないうちに買い替えるに尽きると思います。私の場合は、サファリの2度目の車検取得と、14万Kmの走行距離が買い替えに歯止めをかけました。新車の場合は2年おきに買い換えて車検を取らない事がポイントです。車検を取るとなんだかんだと買い替えが難しくなりますから注意しましょう。中古車の場合、どこかでお金を溜めて新車を買わないと「わらしべ長者」への道は遠いです。どこかでがんばってそこそこの新車を買いましょう。そうしないとずっと中古車になっちゃうよ...


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