ごあいさつ
おっとこれはかわいい
犬のポートレートなんか撮るなって声が聞こえてきそう...
ここは飼い主の戯れ言ページです。犬好きじゃない人はとっとと「中止」なり「戻る」なりしてお帰りください。
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くま 雑種(メス)
1991年春頃に港南警察所に保護されているところを譲り受ける。
当時、何らかの用事のために訪れた港南区役所の立体駐車場が隣接する港南警察署の裏庭に接しており、用事の済んだ私が駐車場で車が出てくるのをボーッと待っていたところ、柵の向こうから悲痛な犬の鳴声が聞こえてきたのがそもそもの「くま」との出会い。
たまたま私の身長であれば柵の上から警察署の裏庭がのぞけたものですから、何気なく鳴き声が聞こえる方向へ首を動かしたんです。いけません、目が合ってしまいました。そこには2匹の小犬が紐で繋がれていて、2匹が2匹とも目が合ってしまった私の方へ必死にアピールしています。ご多分にもれずお役所というのは総じて仕事が遅いことで有名ですから、立体駐車場から車が出てくるまでの暇つぶしにと柵を挟んでちょっかいを出していたところ、奥の方から警察の人が出てきました。
私が犬に興味を示しているとにらんだ警察の人は、「犬、欲しいんですか?」と何気なく聞いてきます。
私:「えぇ、ちょうど長いこと飼っていた犬が老衰で死んでしまったものですから...」
警:「それなら話が早い。どうです、この犬もらってくれませんか?」
私:「えっ! いいんですか?」
警:「えぇ、どうせこの犬は捨て犬で保健所行き(つまり処分される)ですから。」
私:「う〜ん、それはかわいそうだけど2匹は無理ですねぇ。」
警:「そりゃあそうでしょう。もちろん1匹だけでいいですよ。」
ちょうどここで立体駐車場から車が出てきたので、車を警察署の裏庭へ移動させじっくり2匹と遊んでみます。警察の人も非番なのか暇なのかずっと付き合っています。2匹の犬はどちらも同じくらいの小犬で、1匹は柴犬系の雑種。もう1匹は尻尾が柴系(それも左巻き)、足元がビーグル系、顔はシェパード系、耳はコリー系と複雑で、胸元がくっきりとした白抜きの十文字。なんとも言えない複雑な雑種です。私ここでかなり驚いたというか、運命を感じてしまいました。何しろつい最近老衰(14才)で他界した「ララ」という犬とうりふたつなのです。
最初はうりふたつの犬を連れてかえったら、家人が嫌がるかなぁなんて思ったのですが、そうはいいながらあまりにそっくりなのでどうしてもふっきれません。結局、柴犬系の小犬には申し訳ないのですが、複雑な雑種の方が車のラゲッジルームに放り込まれました。まだ半月程度の小犬ですから、私が拾わなければ処分されることなど露ほどしらず、とにかく人に触れられることが非常にうれしいようです。車の中でも必死に前席へ潜り込んできて、ひざの上に乗りたがります。かような経緯で我が家の一員になったわけです。冒頭の写真がその頃の物です。
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