■1998/09/15 美ヶ原(王ケ頭)
王ケ頭の鉄塔群

 美ヶ原はフジテレビで有名な、「美ヶ原高原美術館」のあるところですね。「アモーレの鐘が鳴る」とか言ってるCMに聞き覚えがあるでしょう。いまだにアモーレがなんなのかわかりませんが、標高二千メートルの高さにある非常に広大な高原です。この美ヶ原へ行くためには、通常「美ヶ原ビーナスライン」という超ぼったくりの有料道路を走って行く事になるのですが、白樺湖から片道で三千円位します。往復すると平気で六千円位かかってしまいますので、とてもじゃありませんがたびたび行こうという気にはなりません。

 普通の観光客はこの有料道路を走って風景を堪能して、山本小屋の駐車場に車を止めて美ヶ原高原へ向かうわけです。もちろん歩く気の無い人は、そのまま美ヶ原高原美術館の方へ向かってしまいます。私も最初の頃は同じような行動をしていましたが、休日の混雑や、ビーナスラインの料金が馬鹿にならないくらい気になるので、回避策を考え出してしまいました。

− 参考地図 −


 要するに美ヶ原高原へ行けばいいのですから、武石村から一般道を上がってきて、武石峠を経由して「王ケ頭」へ行けばちゃんと美ヶ原高原の裏側に出てしまうんですね。これならお金もかかりません。美ヶ原高原美術館方面へ行きたければ、和田村から野々入川沿いに上がっていけば300円前後で行くことが可能です。要は国道152号を基準にして、ビーナスラインを通らないようにすればお金はかからないんですね。ただし、中央道方面から来た場合はかえって遠回りになりますから、お金に余裕のある人はビーナスライン使ったほうがいいです。私の場合はたまにではなくしょっちゅう走るもんだから料金負担がたまらないだけで、たまに来るような人はビーナスライン走ったほうが気持ちいいですね。かくいう私も、ビートで走ったりするときはビーナスラインを使っています。

 で、ようやく本題。(^^;)

 「王ケ頭:おうがとう」は美ヶ原高原でもっとも標高の高い場所で、二千メートルを超える高さがあります。山頂には美ヶ原高原のシンボル的な存在である大量のアンテナ群が並び立ち、一軒の宿が営業しています。山本小屋方面からは約2時間程かかりますが、王ケ頭駐車場からなら30分程で山頂に立つことができるので、実はとっても近い場所なのでした。山頂からは美ヶ原高原牧場全体が見渡せて、遠くに「山本小屋」や「美しの塔」が見渡せるとても広々とした開放的な場所です。春から秋にかけて、ニッコウキスゲやレンゲツツジ、マツムシソウ、ヤナギラン等が多く見れてハイキングに最適なのですが、冬のクロスカントリースキーも捨てがたいところです。私はまだクロスカントリースキーはやったことが無いので、今年のシーズンには兆戦してみようと思っています。

180度大パノラマ 「美ヶ原高原」(合成写真)
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■1998/08/14 八島ヶ原湿原
八島ヶ原湿原の木道

 8/13、14と白馬岳へ行く予定だったのですが、地上最強の雨男OH氏の勢力は収まらず、栂池ゴンドラ山麓駅に着いた時は音を立てて降りしきる大豪雨。私のわがままで山行中止と相成りました。(;;) で、すっかりしょげて長野の某所へ戻るべく国道を走っているとすっかりいい天気。どうやら北アルプス周辺だけが大雨のようです。白馬岳は富山県と長野県に隣接しているため、富山県側で発生した大雨の影響をもろに受けているようです。まぁ、おかげで内陸の方はそこそこの天気に恵まれているわけです。しかし、OHさん。本当にすごいです。現地に近づくに連れて雨足が酷くなっていきますもんねぇ。でも、もしかすると私とOHさんの組み合わせが、酷い嵐を呼んでいる可能性があるかもしれませんね...(^^;)

 で、美ヶ原へ戻る頃にはそこそこの天気が続いておりましたし、まだ午前中です。せっかくなので松本側から美ヶ原林道、武石峠を経由して美ヶ原の「王ヶ頭」手前の駐車場へ行ってみたのですが、到着もそこそこに天気は崩れ始め結局大雨。何やら雨雲が我々を付け回しているようです。(;;) それでも、短時間でしたが周辺の高山植物を堪能してきました。丁度、花の盛りが終わる頃だったようです。

 翌日(8/14)は天気も持ち直してきたので、滞在先においてあるビートで再び王ヶ頭へ行ってみると、今度は道路が大混雑。まさに踏んだり蹴ったりとはこのことです。結局、王ヶ頭周辺はあいかわらず雲が厚くかかっているので、近くで天気のよさそうな「八島高原」の八島ヶ原湿原へ行くことに。

 以外と知られていないのですが、八島ヶ原湿原の駐車場は二ヶ所あります。一つはビーナスラインに併設された無料の駐車場。もう一つは八島ヶ原湿原のちょうど反対側に位置する、「鎌ヶ池キャンプ場」の駐車場。お盆休み真っ只中ということもあり、無料駐車場は大変な混雑でどうにも駐車できるものではありませんから、早々に有料の駐車場へ向かいます。この駐車場へ向かうには、「沢渡」から「御射山ヒュッテ」に向かい、Uターンするように砂利道の林道へ進入すればいけます。ただし、歩いている人が沢山いるところを通過していくので、スピードは控えめに。キャンプ場の風景はこちら

 実は、一日千円だとばかり思っていたのですが、何と1時間千円も取られます。でも、2時間分払って3時間後にそのまま出てきてしまいましたが何にも言われませんでした。なんかかなりいいかげんです。キャンプ場の料金はいくらなんでもそんなに高くはないと思いますが、このキャンプ場かなりのぼったくりなので注意が必要です。

 で、問題の八島ヶ原湿原ですが下の写真のように好天に恵まれ、のんびりと湿原歩きを楽しんできました。さすがに美ヶ原の「王ヶ頭」程の高山植物の盛りではありませんでしたが、それなりに楽しんできました。infoseekで「+八島ヶ原湿原」で検索するといろいろ見れますね。

360度大パノラマ 「八島ヶ原湿原」(合成写真)
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■1998/05/05 篭の登山
篭の登山 (Photo By OH)

 「篭の登山:かごのとうやま」は浅間山の西に位置する割とマイナーな山ですが、360度の大パノラマが楽しめる山として一部に人気があります。おまけにASAMA2000スキー場の駐車場から登りも下りも2時間かかりませんので、13時頃までに下山してくれば温泉まで入れちゃうというとってもお気楽な山だったりします。(^^)

峠道から見た雲海 (Photo By OH)

 上の写真は車で来れる場所で撮ってますから、いかに高いところにあるかわかるというものですね。おまけにここまで登ってくる道はヘアピンカーブの連続で走り屋にはたまらんでしょう、お思っていたら初心者マーク着けた奴がクラッシュしてますね。頭文字Dが素人煽るからこういうの増えるんだろうね。やだやだ。私なんかはこういう左右が単調に続く道はつまんないんだけどねぇ...

 一応、「篭の登山」には、「西篭の登山」と「東篭の登山(篭の登山)」というのがありまして、それぞれ山頂はこんな感じです。ここは眺めだけなんで他にはあんまり特徴無いです。私の場合は長野の某所から近いから行ったようなもんですから、わざわざここに来るために計画するのもどうかなって感じですね。それでも結構人はいたけど、これはゴールデンウィークだからなんでしょうねぇ。

360度大パノラマ 「篭の登山」(合成写真)
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360度大パノラマ 「西篭の登山」(合成写真)
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■1998/05/05 立山室堂の春
立山の春

 「立山」は富山県と長野県の県境にある、「立山黒部アルペンルート」の中核をなす山で、4月末から10月頃まで一般客が自由に観光で訪れることができる場所です。関東圏は通常長野県の大町から、バスやロープウェイ、ケーブルカー等を用いて「室堂」というところへやってきます。この「室堂」には豪勢なホテルや旅館、民宿などが完備されており、5月のゴールデンウィークには大変な人だかりです。

 ところが、今年から長野県と岐阜県を結ぶ「安房トンネル」が開通したおかげで、上高地の先が冬でも通行可能になり、とても走りやすくなったので、この「安房トンネル」を越えて富山県側へ行くことも可能になりました。そこで、今回はこの「安房トンネル」を利用して富山県側からケーブルカーと高原バスを利用して「室堂」へ行ってみました。

 長野の某所から、松本、上高地、安房トンネルを経由して、立山の一般駐車場まで約4時間。長野の某所を夜中の1時に出て立山に5時ですから、意外と近いですね。また、後になってわかったことですが、大町から入るルートはゴールデンウィークで大混雑だったために、一日では到底「室堂」まで来て帰れなかったようなので、このルートを選んで正解でした。

富山県側の入山口「立山」

 で、富山県側から入るとあの有名な雪の壁を通るんですね。意外と皆さん勘違いしてるんですけど、立山黒部アルペンルートのハイライトである「十数メートルの雪の壁」は富山県側の高原バスに乗らないと見れないんですね。今回はこれも見たかったので富山県側から入ってみたのでした。もちろん「安房トンネル」が開通してなければ行く気にはなりません。しかし、今年は極端に雪が少ないようで、例年この時期ですと13mくらいはあろうかという雪の壁が6m程度まで下がってました。期待していただけにちょっと興ざめです。おまけにこの「雪の壁」は、なんとほんの一部だけだったんですね。本当は「弥陀ケ原」周辺も雪の壁が続くらしいんですが今年はまったくだめ。ほんの50m程度でした。

これが「雪の壁」だ! でもかなり低い...

 で、「室堂」に着くと一面の雪の原。寒いです。私は事前に承知していたのでそれなりの格好で行きましたが、この日の天気は割とよくて、Tシャツとかの軽装で来ている人達は外にも出れません。いったい何をしに来たんでしょうねぇ... そうこうしているうちに続々と観光客がやってきます。やはり基本は朝一に入って昼過ぎには帰るのがよさそうです。下手をすると下山できなくなる恐れもあるとか。おそるべし立山!!

 で、富山県側から来てる人達の、半分くらいはスキーとスノーボード。雪質は割とよくて、これなら素人でも滑れそうな感じでした。来年はスキーに来ようかと思ったりして。もちろんリフトなんて便利な代物はないから、自分の足で登るしかないけど、アルペンスキーの醍醐味は十分でしょう。何しろこの景色の中を滑るんですもんね。(^^)

180度大パノラマ 「立山室堂の春」(合成写真)
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■おまけ
 富山県側から入るとこんなところも観光できました。

落差200mはあろうかという 「称名滝」  こんなの大きな滝が日本にあるとは思わなんだ...



■1998/05/05 春
 ようやく長野の某所にも春がやってきました。連休期間中、意外と天気が良くてあちこち行くことができて満足してます。(^^) 「蓼科山」周辺の湿原を楽しみ、「立山室堂」で雪を楽しみ、浅間山付近の「篭の登山」で夏山を楽しんできたですよ。

この時期のお約束「ザゼンソウ」  唐松の新緑(某所の林道)



■1998/03/22 車山
初夏の車山

 「車山」はどちらかというとスキー場で有名ですが、初夏の車山もなかなかどうしてうろつくにはベストな場所だったりします。もともと、車山は普通の山だったらしいのですが、数十年前の山火事で山全体が燃えてしまい今のような状態になったそうです。そこに目を付けたスキー場経営者がスキー場を建設したわけですが、正直言ってスキー場にするには少々無理があったようで、ご承知の通り滑りごたえのあるスキー場とは言えなくなってますね。

 ところがどうして、このスキー場のおかげで大変楽なトレッキングが楽しめる所なんですね。どうしてかというと、このスキー場は夏もリフトを動かしていて、車山山頂まで2本のリフトを乗り継いで山頂まで15分位で行けてしまうのです。車山山頂では360度のパノラマが楽しめて、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、富士山、八ヶ岳、美ヶ原と天気が良ければすばらしい景観が楽しめます。

 車山山頂から、リフト降り場とは反対方向へ進むと車山湿原へ降りて行くことができます。車山湿原の入口には新装した「コロボックルヒュッテ」があり、良く冷えた牛乳やコーヒーを飲みながら、車山湿原や八島々原湿原を眺める事ができます。ここから、八島々原湿原へ降りてもいいですし、車山湿原へ向かっても最終的には出発地の車山スキー場へ戻ってこれます。歩行時間としては最短登りなしで2時間。最長登りありで5時間位でしょうか。道々、「レンゲツツジ」や「ニッコウキスゲ」。様々な高山植物を眺めながらのトレッキングが楽しめます。初夏から秋にかけて人出が多いので、午前中のトレッキングがお薦めです。

レンゲツツジ(開花時期:6月中旬〜7月初旬)  ニッコウキスゲ(開花時期:6月末〜7月中旬)

冬の車山(車山スキー場の反対側) 3月頃にクロスカントリースキーでうろうろすると楽しい



■1998/01/25 新穂高ロープウェイから冬の西穂高山荘へ
冬の西穂高岳

 安房トンネル開通記念として行ってきました冬の西穂高山荘。やはり私以外に雨男がいるようです。1泊2日で行きましたけど、山荘で迎えた朝は雲一つ無いドピーカン。やっぱ山はこうでなくちゃいけません。とはいったものの入山予定日は1/15。そうです、東京は二度目の大雪の日ですね。私とTNKさんは岐阜県の新穂高ロープウェイで入山する予定でしたが、天気はどしゃ降りの雨。気温も下がらず、ロープウェイも運休と言うことで麓の温泉で1泊となってしまいました。

 とはいったものの、ここは新穂高温泉スキー場。宿なんか取れるんか? とびくつきながら観光案内所へ行くと、あっさり取れちゃいました。なんか岐阜県側のスキー場って空いてるんですよねぇ... で、山登りの客と見越してかどうか知りませんが、紹介されたのが新しくできた中尾温泉というところにある「民宿:まほろば」。案の定、山屋の夫婦がやっている宿屋でした...(^^;) 全然関係無いけど「飛騨牛」って美味いねぇ... 宿のおやじが食わせてくれましたけど、スンゲー柔らかくて美味しいです。

 翌1/16。まだ薄曇りですが午後から明日にかけて天候は回復の兆し。宿屋のおやじも「明日は絶対に晴れる!」と言い切っています。それならと、いそいそと登りはじめますが、さすがに正月のようには行かないようで、ほとんど人の歩いていない雪の中をラッセル(雪を掻き分けて進むこと)状態。夏なら1時間半で着く西穂山荘には4時間もかかってしまいました。

雪に埋もれてハイになっている馬鹿筆者

 なんとか日暮れまでに西穂山荘へ到着。なんと今夜の泊まり客はたったの7人。秋の紅葉のシーズンとはえらい違いです。でも正月には通算で千人登ったとか。やはり、登山はシーズンオフですね。(^^) 夕食を食べ終えて、山荘を出てみると満点の星空。オリオン座、カシオペア、そしてなんと天の川までくっきりと見えています。明日は良い天気に恵まれそうです。

 翌1/17。午前5時起床。どうせ昨日は酒に酔って22時頃には眠ってましたから全然問題無し。バキッと目が覚めました。うぉ〜、スンゲー良い天気。見渡す限り快晴。まったく雲が見当たりません。遠く、八ヶ岳、富士山が見えています。八ヶ岳から朝日が昇るようで、藍色の空が少しずつ朱色に染まるグラデーション。本当にすばらしい景色です。

八ヶ岳に登る朝日に感動する馬鹿筆者  西穂高岳をバックに(ガチャピンでは無い) 雪山って綺麗ですねぇ...(^^)

 八ヶ岳に登る朝日を堪能した後はいそいそと下山。TNKさんはもう少しいたそうでしたが、私には心配な事が... 15日午後に安房トンネルの先で雪崩が起きて通行止めになっているのです。17日になっても状況は変わらず、このままでは大変な遠回りをしなければ帰れなくなりそうだったのです。

 案の上、下山しても状況は変わらず。本来なら15分で通過できるのに、なんと5時間もかけて戻るはめに... これでは長野と岐阜の文化交流ができないのもうなずけます。安房トンネルが無ければ絶対に行く気にはなりませんね。おまけに15日の大雪の影響で、塩尻へ向かう19号線が20Kmに渡って片側通行。こんなの通過できるわけが無いと、再び上高地方面へ戻る始末。まさに、安房トンネルを挟んでグルーっと大回りするはめに。ところが、いざ5時間かけて戻ってみるとなんか大型トラックが走ってくる。そうです、5時間過ぎたら安房トンネルは開通していたのでした...(;;) なんか、登山よりもこっちの方が疲れてしまった山行でした。


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